ハンドルを任せて。
大切なことは、「どの塾にするのか?」よりも、その塾をどのように利用し、どのように依存して、いかように「依存しないか?」ということだったりします。
…ん?ど、…どういうことだ?!
「依存して、依存しない?!!…。」
早速、混乱させてしまいましたね… 申し訳ありません。そうです!「依存して、依存しないこと」が大事なんです。
勿論、 指導し対応するコチラの立場としては、全体重をかけて寄りかかってくれるほどの「頼られてる感」は心底嬉しいですよ。そのくらい信頼されているんだなぁ〜…なんて感じますし、「よーし!この子をとうにか一点でも多く点数アップさせてやろう!!」って、なります。
でもね。コチラの言うことだけやって、もしくは塾に来たときだけ集中して取り組んで、うちに帰ってからの復習が不十分であったり、「ただ(作業として)ページを進めているだけ」だったりして、無意味に時間の経過の波に揺られてませんか?
塾に来ている時間よりもうちに帰ってからの時間のほうがよっぽど多いですし、実際、家庭学習を塾や学校の授業内容と上手にリンクさせられている生徒の成績の伸びは素晴らしいです。家でやってみて分からなかったものや質問を要するものを選んできて塾ではその問題の再トライ や解説を求めるところから始める生徒というのは、非常にその学習の精度も高いですし、実に実のある勉強を実現している!とも言えます。
塾に入ったからには、精一杯の指導や個別対応をおこない、まずは勉強を好きになって欲しいですし、テストの点数を一点でも上げてご自身の自信に繋げてあげたいです。
…が、そこにばかり頼る子たちは、ある一定の得点レベルでその伸びは止まります。
塾に入ったからこそ、塾にばかり頼らず、自分で「考えて」勉強を進めることが肝要です。
そして、このことは、何もお子様に関してだけの話ではありません。保護者の皆様の協力あってこそのモノダネとも言えるのです。
よくあるのは「お勉強のことは塾に任せて」つまりは丸投げで、その取り組んでいる内容に興味関心を示さない親…。これでは、お子様の良さは伸ばせません。自分たちもハチマキを締めて一緒に取り組んでいるつもりで、一緒に励んであげてほしいのです。
ただし、これの難しいところは、その逆パターンもあって、それはそれでマズい!ということです。
つまりは、本来子どものやるところまで準備したり、工夫してやりやすいツールを用意し過ぎてしまったり、塾で勉強する内容にまで口出しをして、指示内容過多な「ノルマ型勉強法」になってしまうこと。これはこれでクセモノであり、子ども達の考えるチャンスやその大切な成長を妨げてしまいます。塾に預けたからには、塾の指示に全権の信頼を置いていただきたいですし、面倒見よくマメにオトナたちが用意してあげればあげるほど、子ども達は「自分で考えて自分で切り開く」ということにドンドン苦手になってしまいます。
塾に入ったからには、先生の言うことを絶対的に信頼してほしいですし、実際点数を伸ばし、結果として花開くような取り組みに繋げられるのは、塾の先生の言うことをよく聞いて、その糸を十分に汲み取り、先生の言ったことを、一から十までしっかり滞りなく行うということです。
どうしても、可愛い我が子が目の前で勉強を勧めていて、その間違いに気づいたらすぐに答えだけ教えてあげてしまいますし、その気持ちはよ〜く解りますけど(私にも小学二年生の子どもがいます)単語帳を作ってあげたり、何冊も問題集を買ってあげたり…可愛い我が子のためになら何だってしてあげられるーそれが親ですし、その気持ちは痛いほどよくわかります。…が、やりすぎ注意報!…そして、そもそも(話は元に戻します〜(*^^*)!!)塾に入ったのなら、塾の先生やそのやり方を全面的に信頼して、数ヶ月でやめたりせず、結果が出るまでその塾でまず頑張らせてみる!というような忍耐でもって一日ごとのお子様の成長を見守る(いまは結果として出ていないけど、次のテストでの得点につながるような目に見えない成長こそが大事だったりしますから、親御さんも忍耐強くそのご様子を見守ってあげてほしいのです)。
つまりは、こ本人も、保護者のみなさんも、塾に預けたからには、塾の先生に今困っていることをしっかり伝えて、塾の先生に指導のハンドルを完全に預けることが大切なのです。
是非、我々に【ハンドル】を預けてください〜!!