「知らない」という返答。
2021年07月15日
先日、確か中学歴史の黒板授業をしていた時のことです。私の行う授業は大前提として「声を出す」参加型授業であることから「対話型授業」とも言われているそうなのですが、
ある質問を投げかけた時に、その生徒は「知らない」と答えました。(実際その時どんな質問を投げかけたか?は覚えていませんが)
普段なら、そのまま、別の子に話をふってみたり、
ちょっとずつヒントを増やしてみたりして、徐々に核心に迫るのですが、、
例えば、
「1600年に大きな戦がありました。それは何でしょう?」 という問いに対して「知らない」と答えるのと、
「織田信長は家臣の明智光秀に裏切られ…自害する結末になりました。さて、信長はどんな気持ちだったんだろうね〜?」に対して「知らない」と答えるのとは、「知らない」の質が違います。
お察しの通り、
前者は、「知らないものは知らない」何故なら「知らないから!」という類のものですが、
後者は、その当事者になって考えてみようよ…といった意図の質問なので、「YES」とか「NO」ではないのです。
どうも最近、この種の《考えることを放棄した子》が増えてきているような気がして、そのあたり、とても危惧しています。
知らなくても良いのですが、知らないからこそ《考える》《想像してみる》ことを大事にしてほしいのです。頭を使う訓練。
無論、授業中に発言できる子⇔できない子、
質問できる子⇔できない子、、そういった性質上の問題は別に存在しますが、、
先ずは、最近思っていることのうちの、
ひとカケラを、ここに。